この要望書は苫小牧市や東胆振圏の車両保有台数が年々増加するなか、市内への運輸支局の新設により、東胆振圏内事業者の車両検査や登録業務などの負担軽減とコスト削減を目的とするもの。陸運・海運行政の効率化にもつながる。
要望書は、商工会議所の部会、委員会で会員から提案された事項を取りまとめた内容となっており、市の新年度予算編成に合わせて提出した。
要望内容として、コロナ禍からの経済回復に向けた支援策、駅周辺再整備構想の策定、利便性向上に向けた道路整備等の推進、物流効率化に向けた港湾機能の強化・整備、北海道運輸局苫小牧運輸支局(仮称)の新設を重点要望項目とし、幅広い分野の地域振興策の全68項目が盛り込まれている。
冒頭の挨拶で宮本会頭は「地元企業を取り巻く環境は、少子高齢化による働き手不足に加え、新型コロナウイルス感染症拡大による多大な影響を受け、過去に例のない厳しい状況にある。このような状況下で本日の要望書は会員企業から寄せられた意見に議論を重ね、取りまとめた」と述べ、新年度予算編成についてお願いした。岩倉市長からは「行政、経済界が一つとなり、コロナ禍を乗り越えるべく、忌憚のない意見・要望をいただきたい」と挨拶があった。